本書を読んで麻雀が強くなったかと言われれば、寂しげに首を横に振るしかないわけだが、学んだことは多い。特に、運というものについての考え方をおおいにえた。
この手の話はデジタル論者からすると、「所詮オカルト」で片付けられてしまうのだが、やはり「運」というものはある。あるいはまぎれやノイズといってもいい。必死に頑張ったりとか、良い手が来ても、巡り合わせが悪ければ、上手くは上がれない。そこで、カッとなったら、勝負はそこまでである。運という自分ではコントロールできないものがあるからこそ、周りの状況をよく観察し、長期的な視点で考えなければならない。その意味で、やはり麻雀は心理戦の要素が多い。心が折れていたら、どれほどの運に恵まれようとも勝負には負ける。そういうものである。
その意味で、麻雀に限らず勝負事においては、心の状態をいかに保つのかが技術論以前に大切になってくる。
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