0

『思考の技法』読書メモ 13〜15

ダニエル・C・デネットの『思考の技法』を読み進めている。読書メモ代わりに記事を書いておく。

思考の技法 -直観ポンプと77の思考術-
ダニエル・C・デネット [青土社 2015]

今回から、「意味あるいは[心的]内容について思考する道具」に入る。

13.トラファルガー広場の殺人
14.クレヴァーランドに住む兄
15.パパはお医者さんなの

まずは序の口というところだが、デネットの領域の話でもあり、やや込み入っている。が、言いたいことはわかる。「意味とは何なのか」だ。もちろん、ここで「意味とは何を意味するのか」という問いは立てられないことに注意したい。思考について思考するのはいかにも難しいのだ。別の言い方をすれば、意味と認知をどのように位置づけるのか、という話なのかもしれない。もちろん、そこでは脳の働きについての理解が欠かせない。

小学一年生の女の子が「パパはお医者さんなの」と言うとき、彼女はそれを理解して言っていると言えるのだろうか。それは鸚鵡がオウム返しするのとは、どのように違うのだろうか。考えてみるとなかなか面白い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です