今期のアニメについて少し書いておく。
『甲鉄城のカバネリ』
音楽担当が澤野弘之で、キャラクター原案が美樹本晴彦である。どうしろと。
設定もいい。日本風パンク・ゾンビアクション(ロードームービーもあるよ)といった感じ。メッセージ性があるかといえば、それほど強くはないがアクションシーンは文句なし。
でも、まあ、何をおいても無名(むめい)である。千本木彩花演じるこのキャラは、位置づけ的にはヒロインなのだろうが、アクション担当だし、セリフも出番も多い。むしろこっちが主人公じゃ……みたいなことをたびたび思ってしまう。そして、言うまでもなくかわいい。艶もある。
『甲鉄城のカバネリ』キャラクター表現の美しさの秘訣はメイクにあり | アニメイトタイムズ
まあ、全体的に圧倒的である。
『くまみこ』
本当に申し訳ないが、まったく期待していなかった。が、ずぶずぶとはまった。
癒し系アニメの常套手段として動物が出てくる。それが熊だ。犬や猫ではなく熊。なぜ熊? と疑問符が頭をよぎるが、まあ、癒し担当は巫女の方なのでまったく問題ない。
エンディング曲が妙に脳に染みる。
『ハイスクール・フリート』
まず、「はいはい、また女の子出てきてドンパチやるんだよね」と思っていた。ガルパンの二番煎じというわけだ。
で、ぬぼーと第一回を見ていたのだが、むむっと来る。いきなり雲行きが怪しい。第二回、第三回と怪しさは増してくる。暗い、非常に暗い話だ。とても好ましい。
今のところ、ガルパンとアルペジオとまどマギを足して3で割ったような印象を覚えている。想像していた話とはぜんぜん違ったし、めちゃくちゃ新しい要素があるわけではないにせよ、それなりに続きは気になる。
『迷家-マヨイガ』
ともかくキャラが多い。名前も顔も覚えられない。テンプレ的キャラはパターン認識で居場所を獲得できるし、特異なキャラ(「しょけーです、しょけー!」)は確固たるポジションを築く。が、そこから外れるキャラはどうにも認知できない。
で、まあ、「人生をやり直す」決意をしても、トラウマは自分の心につきまとってくるので、それと向き合わないと人生をやり直すなんて無理だよね、という話だと思うのだが、ストレートなハッピーエンドだとさすがにつまらないと思うので、何かしらがあるのだろう。
ウィキペディアから『迷い家』を引いておく。
『遠野物語』によれば、迷い家とは訪れた者に富貴を授ける不思議な家であり、訪れた者はその家から何か物品を持ち出してよいことになっている。しかし誰もがその恩恵に与れるわけではなく、「六三」は無欲ゆえに富を授かった三浦家の妻の成功譚となり、「六四」は欲をもった村人を案内したせいで富を授かれなかった若者の失敗譚を描いている。
さて、どうなるのか。
『Re:ゼロから始める異世界生活』
タイトルからなんとなくライトなファンタジーものを予想していたのだが、大きな勘違いだった。これまた暗い話で、しかも重い。SAN値が溜まりそうな雰囲気だ。いいぞ、もっとやれ。
こほん。
ミステリーの要素もあるし、アクションシーンの描写も良い。それに、なんといっても高橋李依演じるエミリアである。いいキャラだ。
これ系(re系ということ。ネタバレを避けるため言及は控える)としては王道で、普通はSFでやるわけだが、それをファンタジーに持ち込んで、違和感なくまとめているところはやり手である。
『マクロスΔ』
マクロスだ。Fと近しい印象はあるが、まだ具体的なイメージは見えてこない。楽曲は軒並み良い。
『宇宙パトロールルル子』
なんかもうずるい作品だ。キルラキルのギャグ要素だけ抽出して、ダブルのエスプレッソとして提供してもらったような作品。文句を言わせぬテンポと、追いつかないツッコミ。ニコニコ動画で見るとよりいっそう楽しめる。
『弱酸性ミリオンアーサー』
人類には早すぎるアニメ。
『田中くんはいつもけだるげ』
全体的にほんわかした作品。一瞬、放送事故を心配してしまう。太田くんのクールなツッコミが良い。
さいごに
前期は落語心中に脳を持っていかれていたので、さすがに今期はそれほどかなとも思っていたのだが、こうして書いてみると案外面白い作品は多い。
いつも楽しく拝見しております。
私、けっこうな年齢なのですが、数年前より昨今のアニメを楽しむようになりました。
昔と違って作品数が多くて、どれをみたものやら選ぶのに一苦労です。
ですから、今回のような記事は大変ありがたいのです。
ぜひ来期もお願いします!
>片岡さま
コメントありがとうございます。
お役に立てていれば幸いです。来期もやってみます。