0

『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術』(倉下忠憲)

最近、アイデア・発想系の本をいくつか紹介したので、しれっと自分の本を混ぜておく。

軸は二つある。一つは、Evernoteとアナログノートの使い分け。というか、Evernoteは発想に置いてどのような位置づけを持つツールなのかを解き明かす。コアとなる概念は「アイデア地層」だ。2012年以降、Evernoteと争うメモツール、ノートツールはさまざま生まれているが、「アイデア地層」を形成する志向を持ち、そのための機能が充実したツールはまだ登場していない。ただ、Evernoteもそこから劇的に進化したのかというと、少々怪しいのが残念ではある。

本書のもう一つの軸は、「発想ってなんだろう?」という探求である。自ずと本書は発送の初心者向けの内容となっている。ただし、森の奥に踏む込むための装備はきちんと手渡される。ノウハウを渡して、はい、おしまい、という感じではない。

自分で言うのもなんだが、本書は4年経っても十分に面白いし、そもそもEvernoteを使っていなくても役立つ内容である。電子書籍化されれば……という希望はあるが、実際望みは薄そうなので、改めて2017年度版として書き直した方がよいのかもしれない。

▼目次データ:

はじめに All You Need Is Idea!?
01 良いアイデアは良い「畑」から生まれる
02 アイデアの種を見つけるメモ術のバリエーション
03 アイデアの種を大きく育てる連想ノート術
04 アイデアの実を収穫するセンスを磨く
05 Evernoteによるアイデア地層のつくり方
06 ハイブリッド考具としてのiPad活用法
おわりに 誰にでもアイデアの「地力」がある

Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)
倉下忠憲 [技術評論社 2012]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です