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アニメ『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』

まったくノーマークだったのだが、第一話で心を掴まれた。原作の一巻もすぐに買い、現状はもう五巻まで買い進めている。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (電撃文庫)

本作はごく普通のファンタジーで、ごく普通の戦記物だ。全体的にトーンは暗い。希望に満ちあふれた冒険譚というよりも、「いやおうなしに」歴史に巻き込まれるといったスタンスである(明るくなりようがない)。

アニメのストーリーは、原作をベースにはしているが、アレンジが入っている。一番大きい変更は、一巻の終わりを三巻の終わりに配置したことだろう。これは盛り上げ方を考えれば、やむを得ない変更だと言える。本作の序盤のクライマックスはまさにそこにあるのだ。

ただし、その変更のせいで、ヤトリシノに向けられた「あなたは命令があればイクタを殺すのですか?」という問いの重さが少し変質している点は気になった。が、作品の価値を減じさせるほどではないだろう。むしろ、全体としては、原作の雰囲気や盛り上げ方を踏まえつつ、うまく再構成してある印象受けた。

原作については、また改めて書こうと思うが、「正統派ファンタジー」を好むなら楽しめるだろう。

「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」 vol.1 【Blu-ray】
監督:市村徹夫 [ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 2016]

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