異世界転生ではないが、転生ものではある。
最強の力を欲する魔法使いマティアス。彼は、自らの紋章の限界にぶち当たり、まるでリセマラ
するかのように転生を決意する。新たな紋章を、それも最強を目指すにふさわしい紋章をその身に宿すために……。
というわけで、マティアスは転生し、無事魔法戦闘に最適な紋章を手にするのだが、彼が転生した世界では、その紋章は「失格紋」として扱われていた。最強を目指すにふさわしい紋章を手にした彼は、最弱であるかのように評価されることになる。
この辺りは、『魔法科高校の劣等生』にも見られる、力はあるのだが世界の物差しがその力を測れるようになっていないので劣った扱いをされてしまう、的な話かなとも思ったのだが、そうではなく、そのような評価軸が機能している世界が、何者かによって「作られている」という点が本作のストーリーを支えている。
もちろん主人公は圧倒的に強く、また世界が相対的に弱くなっているので、彼のチートさが際立つ形にはなっているが、もちろんその「何者か」はかなり強力な存在であろうから、最後には厳しい戦いが待っているのではないか、と予想される。
基本的にはチートものの路線だが、少しひねりがある作品と言えるだろう。
原作:進行諸島,漫画:肝匠＆馮昊（Friendly Land）,キャラクター原案:風花風花 [スクウェア・エニックス 2017]
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