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『村人ですが何か?(1) 』(鯖夢、白石新、白蘇ふぁみ)

異世界に転生したのはいいのだが、なぜか自分は村人だった。という、村人もの

しかし彼の幼なじみは勇者で、めっぽう強い。そんな彼女を自分で守ろうとする主人公リュートは、ありとあらゆつ手を尽くして、徹底的に強くなろうとする。どんな代償も安いと言わんばかりに、というお話。

チートはチートなのだが、簡単に強さが手に入るチートでない、という意味で、ある意味これがRGPっぽいものの在り方に近しい感じはする。ゲームでは勇者だってレベル1からスタートするし、全滅の可能性を背負いながら冒険してくのだから。

でもって、こうした「村人」が、その役割の限界を超えて強くなる(強くなりうる)という物語の構造は、ある種、≪Mobの氾濫/反乱≫という文脈で捉えられるのかもしれない。勇者じゃなくても、世界は守れるんだよ、という新しいタイプのポスト・ヒーローの構造である。

村人ですが何か?(1) (ドラゴンコミックスエイジ)

作画:鯖夢,原作:白石新,キャラクター原案:白蘇ふぁみ [KADOKAWA/富士見書房 2017]

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