なんかもう、おい、やりたい放題だな、という印象。でも、それがいい。
搭載兵器がお祭り騒ぎになっていて、設定とかリアリティとかがブラックホールにぐずぐずと吸い込まれていく。でもって、もう潜水艦とかほとんど関係ない。ノリはスーパーロボット大戦である。だからこそ、大いに盛り上がる。楽しい。
ストーリーで言えば、ごく短い期間のお話であり、大半が心理描写であって、伏線のある大きな構造はあまりない。イオナがイオナとして在ることと、群像の過去の回復。その二人を取り巻くように、これまでの登場人物(メンタルモデル含む)が一堂に会する。フィナーレの王道展開である。
難しいことを考える必要はない。ど派手な演出と、熱いやりとりを満喫する作品である。
それでも、「為すべきことを為す」というメッセージは少し重い。
監督 岸誠二 原作 Ark Performance [フライングドッグ 2016]
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