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『映像研には手を出すな!』(3)(大童澄瞳)

一巻から読んできて、かなり異色の作品だという印象を受けている。

描写やテンポの独特さは言うまでもないし、現実と想像(空想)のシームレスな展開も面白く、総合的に、なぜかアニメを観ているかのような印象を受ける作品だ。動いてないのに、動いている。

で、ストーリー的にはどこにいくのだろうと、1巻2巻は若干ふわふわした感じがあったのだが、この巻でようやく一区切りがついた、という感触を覚えた。でもって、その先がどうなるのかもやっぱり気になってしまう。

おそらくだが、クリエーターに訴えかけてくるものが多い作品であろう。むしろそれはちょっと重いかもしれない。でも、その重みがやっぱり大切なのだ。あまたに作品がある現代だからこそ特に。

映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)
大童澄瞳 [小学館 2018]

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