すごい。何がすごいって、ここにきてさらに面白くなっている。1巻からもちろん面白かったわけだが、7巻目にきてもダレることなく、さらに面白くなるとはなんたることか。ハレルヤ。
印象深かったのは、詩人の話し相手ができるロボットとできないロボットのくだり。私たちの生活にロボットが浸透するときは、「ロボットらしいロボット」がデザインされるのだろう。あえて高い知性を感じさせないロボットとして。自我は自分のコピーに耐えられないと言う。だとしたら、「人類」という全体的なアイデンティティーもまた、自らの存在のコピーには耐えられないのだろう。認識として。
今後どうなっていくのかはわからないが、引き続き楽しみなシリーズである。
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