サイキック・アーバンライフ・コメディー。ちょっと何言っているかわかんないんですけど、的ジャンルだが、あまり「サイキック」感はない。
第一話目では、超能力を持つ少女が未来的なところから送られてきたみたいな流れで、この少女を中心にドタバタバトル漫画風な展開が続くのかと思っていたが、話はあまりそんな風には流れていかない。どちらかというと日常系のコメディーである。
ポイントは、新田の職業がヤクザということで、昼間からぶらついていても不自然ではない設定になっている。その設定でないと、なかなかコミュニケーションが描きにくいわけだから、なかなか巧妙である。
また本作は、広い意味での家族の物語でもある。恋人でもない、(実の)親子でもない、保護者と子どもの関係に光が当てられている。で、その辺でグッと来る話も多い。
どちらの意味合いにおいても、本作は「普通ではない」(≒本流から外れた)人を包摂する視点を持っている。その視点は、社会を支える視点でもあろう。
監督:及川啓 [KADOKAWA メディアファクトリー 2018]
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