本シリーズ初のショートショート集。すべてタツヤ以外のキャラクターが主人公。本編ではあまり描かれなかった二〇九六年度の九校戦が、いくつかの視点で描かれている。
やはり主人公に近い位置づけの幹比古やレオ+エリカの話が面白い。これまで彼らの過去はあまり描写されてこなかったが、ここで一段重み付けがなされたと言えるだろう。
『魔法科高校の劣等生』シリーズは、本編の方はどうしても重くなりがちだが、こうした軽いテイストもなかなか良い。
佐島 勤 [KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2016]
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