新シリーズが始まったと思ったら、また登場人物が増えた。このペースでシリーズが続いていくとえらいことになる……と思いきや、達也たちも進学して3年生となっている。このまま時間が進めば、高校は卒業となり、少なくとも『魔法科高校の劣等生』ではなくなるだろう。というか、達也が劣等生扱いされていたのは序盤も序盤で、後半からは誰からも恐れられる存在となっているので、すでにタイトルが形骸化しているとも言える。
ともあれ、そうして高校を卒業して本作も終わるんだな、なんてことを思っていたら、登場した新キャラの一人がいかにも、「劣等生」ではないか。もしかしたら、彼の視点でのスピンオフがあるのかな、なんて勘ぐりながらも、本編は本編で楽しんだ。これまでは外の敵との戦いだったのが、内側にシフトしている。内乱、と呼べるものが起こるのかもしれない。そんなことを予感させる序章であった。
Tags: