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二つの本の紹介カテゴリと、「工事現場」の公開について

当ブログについてのちょっとしたお話。

現状Honkureには、「1000books」と「○○さんの本棚」の二つのカテゴリがある。どちらも「一冊の本」を紹介するカテゴリではあるが、どのような違いがあるのだろうか。

「1000books」は、ブログ「アルカンタラの熱い夏」さんの「カテゴリ:1000冊紹介する」に触発を受けた企画で、読んだ本や読んでいる本をつらつらと1000冊紹介していく。リアルタイム性を重視するわけではないが、そのときに触れた本の紹介が中心になるだろう。

こちらは別のブログで粛々と進めていた。が、どうにもイマイチ感があった。そこで本腰を入れてやるためにこのHonkureでメインに据えることにした。あまり意識はしていないが、長い記事・短い記事が出てくるだろう。単なる雑感のときもあるに違いない。ここに気負いは特にない。まあ、1000冊紹介してみましょうか、ということで、ウェブに流れる本の情報に少しでも多様性をもたらせられたらいいと願っている。売れ筋の本ばかりだと、さすがにつまらない。

では、「○○さんの本棚」はどうか。こちらはカテゴリ名からもわかる通り、別に私だけを限定していない。「誰かがお勧めする本」を意識したカテゴリだ。そのカテゴリの下に「倉下さんの本棚」が位置づけられているが、他の人のバージョンもありうる。

こちらはだらだらと流す1000booksとは違い、「この本をぜひ読んで欲しい」という厳選リストになるだろう。だからたぶん100冊程度の規模になると思う。文章も、かなり大がかりなものにするつもりだ。徹底的に情報を盛り込んで、もうお腹いっぱいという程度にする。

しかし、そうした文章を一気に書き上げるのは難しい。たとえば梅棹の『知的生産の技術』については、これまで私はさまざまな場所に、さまざまな切り口で文章を書いている。個人的にはそれらをひとまとめにしたようなコンテンツをここで展開したい。もちろんそれには時間がかかる。もともと私はこのサイトを数年というか10年ぐらいのスパンで考えているので、それは問題ないのだが、いかにもサイトが静的になってしまう。

というわけで、「倉下さんの本棚」では「工事現場スタイル」で行くことにした。街中で行われる工事現場は、その工程がパブリックに向けて開かれている。だから、私たちの日常風景は工事の工程と共に変化していく。それと似たようなことをしようと考えた。

というわけで、現在の「知的生産の技術(梅棹忠夫)」のページは骨格となるような文章と、それ以外の素材が木材のように転がっている。これらが徐々に形を変えて、文章の体になっていくその「現場」をそのまま公開しておくことにした。ただし、それぞれのリビジョンは公開しない。形が変わったら、もう前のバージョンを閲覧することはできない。その点は、ある意味でリアルタイム的楽しみ方ができるかもしれない。

というわけで、「知的生産の技術(梅棹忠夫)」のページにはこれからも文章が追加されたり、書き換えられたりしていく。それを適当な頻度で閲覧して楽しんでいただければと思う。記事は公開していて、コメント欄も開いているので途中でご意見を書き込んでもらうのも歓迎である。

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