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『青のオーケストラ(1)』(阿久井真)

音楽+部活ものである。『響け!ユーフォニアム』は、吹奏楽部だったが、こちらはオーケストラ部である(この二つの違いは作品中で説明される)。

主人公は男子で、楽器はバイオリンである。その点を除けば、雰囲気は『響け!ユーフォニアム』に似ている。全体の音を合わせること、個人オーディション、厳しい先生……、とフォーマット的に似通ってくるのは当然だろう。また、家族と音楽の関係で言えば、『四月は君の嘘』を彷彿させる雰囲気もある。

が、巻が進むと話は意外な展開を見せる。ライバルである同学年のもう一人のバイオリン奏者と主人公の関係である。これによって、一気にダブル主人公的なノリになってくるのかと思いきや、さてさてどうなるか、と期待感が持てる。

おそらく本作では、オーケストラにおけるバイオリンが第1と第2(ファーストバイオリンとセカンドバイオリン)を持つという点が、二人のバイオリン奏者の関係性の中で読者に示されていくのだろう。

ユーフォや『この音とまれ!』が好きなら、この作品もきっと楽しめるはずだ。

阿久井真 [小学館 2017]

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