本棚に空きを作って、好奇心を入れ替える | Lifehacking.jp
本当にたまたま、私もブック・ドナドナを実践して棚を一段空けました。
もうこれはいいかなという本を棚から追い出し、空いたスペースに作業机のサイドテーブルで山積みになっていた本をどどっと移動。おかげで、ずいぶんすっきりしました。
※空けた棚もすぐに満杯
※この上に本が山積みになっていた。
本を処分するのは、今でも気が咎めるのですが、やってみて良かったと思うことはあります。
さすがに10年以上も本を買い続けていると、うんこれはもういいなと思う本が出てきます。数年という単位が、私を組成する体細胞と神経ネットワークを変えてしまったのでしょう。でも、「本は大切だから」というポリシーが、そうした本を捨てることに抵抗を示します。
そのようにして本棚は少しずつ肥大化していきます。本同士が圧迫し合い、自由に動き回る空間的リソースを減少させていきます。気体が液体へと、液体が固体へと変化していくのと同じです。固く結合すればするほど、本は動き回る可能性を減らしていくのです。当然、予想外の化学反応が起こる可能性も減少します。
本棚から追い出す本を見出すためには、何かしらの基準が必要となります。その基準は「現時点での私の興味のネットワーク」であることは間違いありません。つまり、追い出す本を選別する行為は、私の興味のネットワークに意識のカーソルを合わせることと同義です。
そして、それに基づき本棚を再編するわけです。
とはいえ、本棚から数十冊追い出したところで、蔵書量にはほとんど変化はありません。本当に微々たる変化です。でも、それでいいのでしょう。人間が体細胞を新陳代謝していくのと同じように、少しずつゆっくり変化すれば充分です。
うかうかしていると、本棚を知的生活のストリームの只中ではなくて、動きのない湖のように錯覚してしまうんですよねえ
しかも、慣れてしまって、その怖さになかなか気がつけないというトラップも。