『老後に備えて異世界で８万枚の金貨を貯めます（１）』（モトエ恵介、 FUNA、東西）

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』と同じで、異世界に転生するのではなく、移住する物語で、しかもお金がらみなのだが、毛色はかなり異なる。

主人公:山野ミツハは、両親と兄を亡くし、18才で天涯孤独の身となる。で、なんやかんやあって、異世界に移動する力を得るのだが、彼女はその世界で財を成すことを誓う。生涯を何の不安もなく過ごせるであろう、８万枚という大きな財を成すことを。

というわけで、ドンパチやら頭脳戦やら開拓ではなく、どちらかと言えば、商売ものである。マーチャンダイジング。

もちろん、貪欲にお金を稼いでいくわけだが、あこぎな方法でというよりも、商才によってビジネスを成功させる、という趣である。

おそらくそれは、彼女なりの生き甲斐を探す旅なのでもあろう。

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