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『AIの遺電子 7』(山田胡瓜)

すごい。何がすごいって、ここにきてさらに面白くなっている。1巻からもちろん面白かったわけだが、7巻目にきてもダレることなく、さらに面白くなるとはなんたることか。ハレルヤ。

印象深かったのは、詩人の話し相手ができるロボットとできないロボットのくだり。私たちの生活にロボットが浸透するときは、「ロボットらしいロボット」がデザインされるのだろう。あえて高い知性を感じさせないロボットとして。自我は自分のコピーに耐えられないと言う。だとしたら、「人類」という全体的なアイデンティティーもまた、自らの存在のコピーには耐えられないのだろう。認識として。

今後どうなっていくのかはわからないが、引き続き楽しみなシリーズである。

AIの遺電子 7 (少年チャンピオン・コミックス)
山田胡瓜 [秋田書店 2017]

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