WRM
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WRM 2017/08/28 第359号

さて、WRM359号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


8月25日のお昼頃、ネットで大規模な障害が発生しました。

◇グーグル引き金? 大規模ネット障害、装置で誤配信か:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK8T5JYRK8TULFA01Z.html

とは言え、私の環境では、Twitterのタイムラインも動いていましたし、Evernoteの同期も行えたので、日常業務には特に差し支えありませんでした。WorkFowyが一時的につながらなかったものの、別になくても原稿は書けます。

人によってはgithubにつながらないとか、slackにつながらないとかで、大変だったようです。クラウド頼みというのも、それはそれで怖い側面があるのかもしれません。もちろん、時間が経てば復旧されるのですから、過度の心配は不要だとしても、「オフラインでもできる何か」というのは常にキープしておきたいところです。

まあ、本でも読んでいればいいのですが。

〜〜〜読み上げさせる〜〜〜

Twitterで以下のコメントを頂きました。ありがとうございます。

 >>
 ショートショートを音声読み上げで連続して聞いてみました。面白い🤣 ところどころ、吹き出してしまいました。 不条理感タップリです。 ラジオドラマでやってほしいと思いました。
 <<
 ※https://twitter.com/AHaseve/status/899126190866182144

私も推敲時に、音声読み上げ機能で自分の原稿を「聞く」ことがあります。たまに、熟語でかなり奇妙な読み方をしてくれるときもありますが、それを除けば、ほとんど問題ありません。

で、このコメントを読んで、ショートショートを読み上げさせるポッドキャスト(あるいはYouTube)なんかも面白いかな、という気がしてきました。ちょっと考えてみます。

〜〜〜電子書籍の本棚〜〜〜

最近、新刊でないライトノベルは、BookWalkerさんで買うようにしているのですが、それ以外の電子書籍は相変わらずKindleで買っています。すると、電子書籍の「本棚」が分かれることになります。

これって、不便じゃないかな、という気がするのですが(ポケット一つ原則の影響でしょう)、案外そうでもないことに気がつきました。そもとも、私は紙の本でも「主に小説を置く用の棚」と「小説以外の実用書を置く棚」を分けています。それで何か不便があるかと言えば、特にはありません。本を探すときに、迷うこともありません。(さすがにゼロではありませんが)。

電子書籍の場合でも同じで、「小説とそれ以外」や「電子書籍とそれ以外」などに分離されていても、特に不便はなさそうです。何がどこにあるのかさえ分かっていれば十分だからでしょう。娯楽としての小説と、研究としての実用書をまったく同時に必要とするコンテキストがほとんど存在しない点も関係しているかもしれません。

また、電子書籍の「本棚」は、スマートフォンやタブレットの画面サイズに「視野」が限定されてしまいます。ようするに狭いのです。そのような狭い本棚に、何もかもを放り込んでしまうと、目視で本を探すのは難しくなります。その点でジャンルごとできっちり本棚を分けておけば、わりあいささっと見つけ出せます。

本当はKindleアプリの「本棚」(コレクション)機能がもっと使いやすければ、こういう配慮も必要ないのかもしれませんが、現状のシステムでは「よし!いっちょ使うか!」という強い意気込みがないとまず使い続けられるような利便性にはなっていないので、はじめからストアを(つまりアプリを)切り分けておく方が簡便です。

さらに言えば、私は紙の本・Kindle・BookWalkerで買った本をすべてメディアマーカーで管理しています。もし、自分が買った本の書名を知りたい場合は、それぞれのアプリではなく、メディアマーカー(あるいはそこから作成されたEvernoteのノート)を検索すれば事足ります。本棚自体は分離していても、データベースはきちんと統一されているわけです。

このように多重なデータ管理ができることが、電子情報のメリットではあるでしょう。後はそれが広がってくれることを願うばかりです。

〜〜〜本の情報の届け方〜〜〜

次の記事を読みました。

◇「新たなファン層」に本を届ける、河出書房新社のSNS術 (1/4) – ITmedia ビジネスオンライン
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/25/news028.html

SNSを使った本の情報の広げ方のお話で、マーケティングとしてもたいへん面白く読めるのですが、以下の箇所が心のメモ帳に突き刺さりました。

 >>
 何かが流行ると出版社は“2匹目のどじょう”がいると信じて動くものです。ですが良いタイミングでファンが求めている内容をしっかり届けられないと、思ったような結果が出ないことがある。そうならないためにも、河出書房にあるたくさんの良い本を自分の中でストックしておいて、他の面白い作品に出合ったときに発信していくのを基本姿勢にしています。
 <<

良い本のストックがたくさんあれば、時節に合わせてオススメしていける。これは、私も「月くら」計画をやっていて感じることです。Evernoteが話題になれば『Evernote豆技50選』を、タスク管理が話題になれば『タスク管理の用語集』を、といった感じで、そのときの話題に合わせて、自分の本を宣伝していけます。

なんの脈絡もなく本の宣伝をすれば、それはノイズにしかなりませんが、そのときの話題に合わせれば一つのコンテンツとなります。そうやって、本の情報を知ってもらう。これはなかなか有効な戦略でしょう。

でもって、その戦略を安定的に動かしていくためには、相当な数のストックが必要です。しかも、良質なストックが必要です。

はてさて、5年後の倉下書房(適当に命名)のラインナップはどんな感じになっているのでしょうか。自分のことながら楽しみです。

〜〜〜シャーロックからホームズへ〜〜〜

私も好きですが、妻も『SHERLOCK』が大好きです。

で、私が読んでいた『憂国のモリアーティ』という漫画も、つい最近読み始めました。これも気に入っていたようです。

私はあまり妻に本を勧めることはしませんが(基本的に趣味が違うからです)、しかし、上の二つが気に入っているなら可能性は高いだろうと、とひじょ〜〜〜に控えめに(※)、『緋色の研究』(新潮文庫)をテーブルの上に置いてみました。
※押しつけがましさは軋轢を生む、ということを長い結婚生活で学びました。

その本を手に取った妻は、「これって最初のやつ?」と訊ね、私が頷くと、そのままパラパラとページをめくり始めました。どうやら成功のようです。

これで妻も、原作デビューです。シャーロックからホームズへの逆向きのデビュー。結局その後、『四つの署名』にも手を伸ばしていたので、結構気に入っているのだと思います。

ドラマや漫画から、原作へ。

そういうルートもなかなか良いものです。

〜〜〜にほんのことば〜〜〜

ごはん、うどん、そば、おでん、お鍋、にぎり、ぞうすい、お弁当……

すっごい単純な話なんですが、食べ物の名詞って、濁点多くないですか。

いやまあ、恣意的なチョイスだと言われてしまえばそれまでなんですが。

〜〜〜All You Need is Idea?〜〜〜

「アイデア技法を扱う本」という企画案について考えていました。そのとき、ふと、これはビジネスパーソンには一定の需要があるだろうけれども、「一般向け」にはならないだろうな、という思いが浮かびました。

その思いが真実の一端をついているのかはわかりません。売れる可能性がまったくない、とまでは言えないでしょう。

とは言え、これまでに発売されたアイデア本は、そこそこは売れていても、書店を賑わせるようなベストセラーにはなっていません。タイトルに「アイデア」とつく本が、たとえば『嫌われる勇気』や『なんちゃらダイエット』と同じくらい売れる状況は、現時点では想像しにくいものです。

一方で、不思議に思います。お金や健康や人間関係に関する情報はたしかに大切です。そうしたことについて知っていれば、(たぶん)クオリティオブライフは向上するでしょう。しかし、それらの情報と比べてアイデアに関する情報は必要性が劣るものなのでしょうか。

アイデアを生み出す技法が必要ないということは、与えられた環境を変えるつもりがない、ということです。習慣や既存のルールにのみ従い、せいぜいググッて終わりにする。そういう人生を歩む、ということです。必要な「アイデア」は常に、他者の知見を参照し、自分なりの何かを生み出すようなことはしない。それで、クオリティオブライフはどの程度上昇するものなのでしょうか。

上記はちょっと煽りすぎているかもしれません。しかし、「アイデアを生み出す力」は、分野を限定せず、生き方においてとても大切な力だと私は思います。

〜〜〜Q〜〜〜

Q. 「アイデア」と聞いて、ぱっと最初に思い浮かぶものはなんでしょうか。

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

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2017/08/28 第359号の目次
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○BizArts 3rd 「ルール2」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○エッセイ 「小さなお店屋さん」
 ごく普通のエッセイです。

○Rashitaの本棚 『反脆弱性』(ナシーム・ニコラス・タレブ)
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。新刊あり古本あり。

○物書きエッセイ 「企画筋力」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

※質問、ツッコミ、要望、etc.お待ちしております。


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