WRM
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WRM 2017/08/14 第357号

さて、WRM357号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


最近よく使っているUlyssesというマークダウンエディタが、サブスクリプション制に移行する、というニュースを見かけました。

【Mac/iOS】「Ulysses」サブスクリプション制に移行、変更の詳細とは! | 酔いどれオヤジのブログwp
※http://minatokobe.com/wp/os-x/mac/post-38606.html

買い切りではなく、年額(あるいは月額)で使用料を支払っていく形ですね。で、肝心の料金は一年で6.600円とのこと。うむむ……という感じですね。なにせEvernoteが年5,200円なので、どうしてもそれと比べてしまいます。

もちろん、よく使うツールにお金を支払うのは、至極当然なことではあるのですが、Ulyssesは「絶対必要か」と考えると、ある程度の部分まではMac(あるいはiOS)の「メモ」で代替できる部分も多いので、マークダウンにそれほどこだわらないのであれば……、などといろいろ考えております。

もうしばらくは移行期間があるようなので、他のツールへの移行も含めて検討してみたいと思います。

〜〜〜値上げについて〜〜〜

上で値段の話を書いておいて何なのですが、次の10月で、当メルマガもとうとう7年目を向かえることになります。で、これまでは下町のラーメン屋さんみたいに「値上げなんてするか」と頑張っていたのですが、ぼちぼち厳しい状態になりつつあります。これは、まったくもって私の当初の目算が甘かったわけですが、だからといって時計の針を戻すこともできません。

片方では、値上げしてもいいですよと歓迎してくださる声も頂いていてそれは大変ありがたいのですが、もちろん値上げしたら購読は止めるという方もいらっしゃるでしょうし(それは当然のことです)、その辺の塩梅が非常に難しいところなのですが、結局これはある種の「ビジネス」の問題であり、正解と呼べるものはありません。

でも、これからもこのメルマガを継続していくことを考えると、値上げをお願いさせていただくタイミングなのかと考えています。といっても1000円とか2000円とかになることはなく、現状の340円から、500円台〜800円台までの(つまり他のメルマガに近い値段までの)値上げになるかと思います。

一応移行は10月を目処にしていますし、もちろん事前に連絡させていただきますが、今回はとりあえずの予告というかお知らせということで。

〜〜〜編集長ということ〜〜〜

私はあまり雑誌を読む方ではありませんし、憧れの編集長というのもいないので、実際のところ編集長がどのような仕事なのかはまったくわかっていないまま、かーそるの編集長をやっています。

ただ、ある種のチームリーダーなのだろうな、という認識はしています。基本的にはそれだけで十分です。

私は片方ではずっとコンビニ業界で働いていて、ブログで文章を書いていました。だから、セルフパブリッシング(自分で書いて、自分で売る)という行為が、異様なほどフィットしたのは驚くべきことではありません。

でもって、そのコンビニでは店長をやっていたので、少人数のグループを集めて雑誌を作る、ということも、ある意味ではその延長線上にあります。つまり、

かーそる編集長=ブロガー+コンビニ(小売り)+店長(リーダー)

のようなスキルの足し算によって成り立っている、ということです。

三つ子の魂百までではありませんが、結局のところ、人が歩く道というのは、その人がこれまで歩いてきた道の延長にしかないのでしょう。良い意味でも、悪い意味でも。

〜〜〜ほどほどのかーそる〜〜〜

「かーそる」を始める前から、別段この雑誌をものすごいメディアに押し上げてやろう、みたいな気概はまったく持っていませんでした。

が、実際に一号、二号を作ってみて感じたのは、ものすごいメディアになったら負けだな、という感覚です。つまり、かーそるが人気雑誌になり、そこに投稿できるのが「すごいこと」になってしまったら、それはかーそる的なものの敗北なのではないかと考えています。

ふつーのおっちゃんたち(失礼)が、ふつーに作っている雑誌。

たぶん、それくらいのポジションがちょうど良いのでしょう。なんなら、あんな雑誌俺でも作れるぜ、と思ってもらえるくらいがベストかもしれません。

雑誌が人気になることは、ややもすれば権威化をもたらします。書き手と読み手に線を引くだけでなく、偉い人たちが言っていることを、まるで託宣のように聞こうという姿勢を生みます。これは結局、これまでのメディアがやっていることと変わりありません。そういうメディアの役割を否定するつもりはありませんが、新しさを追求するなら轍は避けた方が良いでしょう。

ふつーの人、つまり一般市民が、自分の言いたいことを(他の市民に向けて)言う。パブリッシュする。よくよく考えれば、特段珍しい話ではありませんが、これまでのマスメディアがさらりと放置してきたことではあります。

社会というものは、ふつーの一般市民がその大多数を構成しています。そういう人たちに向けて、お偉い知識人(あるいはエリート)が、知識を授ける。その構図に潜んでいる、あなたたちは考えなくてもいいですよ、発言しなくてもいいですよ、議論しなくてもいいですよ、という隠れたメッセージ。そのいびつさへの反動が、現在のポピュリズムや反知性主義につながっているのではないでしょうか……

みたいな話になるとまた大きくなりますが、それでもそうした状況をもし解決できる手段があるとすれば、それはトップダウンのものではなく、むしろ草の根的な活動の広がりになるでしょう。なにせ、トップダウンでやってしまったら、結局椅子の上に座っている王様をすげ替えることにしかなりません。それでは根本的な状況はまるで変わっていないことになります。

まあ、そこまで大それたことを「目標」に掲げて雑誌作りをしているわけではありませんが、節目節目で活動方針を決める際には、思い出したい話ではあります。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQはBizArts連載に組み込まれていますので、さっそく本編へとまいりましょう。

今週も、吹き抜け企画として、「物書きエッセイ」が少し長めになっております。もしかしたら、8月いっぱいはこの変則的な構成を続けるかもしれません。やってみてわかったのですが、4000字以上の文章をドカンと書く、というのも案外楽しいものです。さすがにこれを恒久的に続けるとなるとしんどいかもしれませんが、期間限定でやってみるのも良さそうです。そのあたりに関しても、またご感想お待ちしております。

では、今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

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2017/08/14 第357号の目次
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○BizArts 3rd 「第二のルール」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○やがて悲しきインターネット 「やめないでいられる仕組み」
 インターネット関係の話題について書きます。

○物書きエッセイ 「これまでの道、これからの道」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。


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