WRM
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WRM 2017/06/12 第348号

さて、WRM348号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


今週号から、少し構成が変わっています。

5コンテンツ+α、という骨格は同じですが、毎週の連載に展開の幅を持たせるようにしました。

1. 仕事術・ノウハウ
2. 創作・ショートショート
3. 週替わり連載
4. メディア
5. 知的生産系
+α

たとえば、今まで「5. 知的生産系」では「物書きエッセイ」を書いてきましたが、これからは知的生産系の別のことを書く場合もあります。ふと思い立ってノート術に関することを書いたりするかもしれません。同様に「4. メディア」は、本の紹介だけではなく、メディアに関するさまざまなことを書いていくつもりです。

以上のように枠に自由さを持たせたので、書くこと自体の幅は広がるかと思いますが、逆に言えば、上記5つのテーマに関する話は必ず登場する、ということでもあります。つまり当メルマガは「読む・書く・考えるの探求」が中心のテーマで、「仕事術・メディア・知的生産」について書かれるメルマガ、という風に若干定義しやすくなりました。

というわけで、引き続きよろしくお願いいたします。

〜〜〜Evernoteのポリシー〜〜〜

以下の記事を読みました。

◇Evernoteのプライバシーポリシーが未来に備えて、より明確にアップデート | Lifehacking.jp

Evernoteのプライバシーポリシーが未来に備えて、より明確にアップデート

すでに英語版の公式ブログでは発表されていたのですが、

◇Updates to Evernote’s Privacy Policy – Evernote Blog

Updates to Evernote’s Privacy Policy

「う〜ん、英語だし後でいいか」と先送りしていたところ、堀さんがまとめてくださりました。ありがとうございます。

具体的に大きな変更があったというのではなく、これまでのポリシーを堅持しつつ、Evernoteの新しい方向性にも合致できるようにした、という風に解釈しました。喜ばしいことです。

堀さんも書かれているように、私自身でもEvernoteの機械学習に役立つなら「どうぞ使ってください」と思える情報もありますし、「いや、これはちょっと」と思える情報もあります。そのあたりを細かくフォローしていただけるなら、今後もEvernoteと長く付き合っていけそうです。

〜〜〜アクセス数〜〜〜

スタートして一年以上経ったHonkureですが、一日のアクセス数はすごく多いときで150くらい。平均では30〜50くらいだと思います。仮に50だとしたら、一ヶ月で1500ですね。

で、R-styleの一日のアクセス数がだいたい1500くらいです。つまり、以下の式が成り立ちます。

一ヶ月分のHonkureのPV ≒ 一日分のR-styleのPV

なんだか不思議な気分です。だって、同じ人が更新しているブログなんです。でも、これくらい差があるわけです。

要因はいろいろあるでしょう。が、一番大きなものはストックの有無です。R-styleには4800くらいの記事があり、Honkureには450程度の記事しかありません。そのストックされた記事数の差が、一日あたりのアクセス数の差となって返ってきます。

しかしながら、です。

上記のような話から、Honkureの記事数が4000以上になったら、アクセス数もR-styleと同じようになるという風に考えたくなってくるのですが、それは飛躍というものです。実際はぜんぜん小さいかもしれませんし、逆にすごく上回ることも考えられます。どうなるのかは、現時点ではぜんぜんわかりません。

あくまで言えるのは、「ロングテールを形成しようと思えば、どうしても品数が必要」くらいでしょう。それ以上の「成功法則」は基本的に欺瞞です。

〜〜〜サーバー容量〜〜〜

とあることがあって、R-styleのレンタルサーバー使用量を確認してみました。50GB使えるうち、2.2GBを使用中とのこと。10年以上続けてこの量ですから、死ぬまで残容量について心配する必要はなさそうです。

というか、こんなにいるかな……。

〜〜〜著者ページへの不満〜〜〜

Amazonには「著者セントラル」という機能があり、それを使えば、著者が自分で「著者ページ」を作ることができます。たとえば、私の著者ページは、以下です。

Amazon.co.jp: 倉下忠憲:作品一覧、著者略歴
https://www.amazon.co.jp/%E5%80%89%E4%B8%8B-%E5%BF%A0%E6%86%B2/e/B0041NKTQ2/

このページは、プロフィールを書き加えたり、著作リストを表示させたりできて、なかなか便利なのですが、個人的な不満があります。

たとえば、先月『ハイブリッド発想術』の電子書籍版が発売されたわけですが、私個人としてはイチオシとしてその本を表示したくなります。コンビニで言えば、専用の棚を作って、大々的なPOPでもつけて展開したくなるのです。

しかし、著者ページではそこまでのカスタマイズは許されていません。せいぜい略歴に文章の形でそれを書き加えることくらいでしょう。もちろん、宣伝効果としては非常に弱いものです。

著者ページにアクセスしたら、トップに「著者のイチオシ!」と書かれたコーナーがあり、そこに本が表示されていて、その下に「著者からの一言コメント」みたいなものが書き込まれていたら、販売率って、結構上がりそうな気がします。

どうでしょう?

〜〜〜専門知の権威〜〜〜〜

以下の記事を読みました。

◇[書評] 我々みんなが科学の専門家なのか?(ハリー・コリンズ): 極東ブログ
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2017/06/post-cdcd.html

たいへん重要な指摘です。

まず「素朴科学論」があり、科学的なものを無批判に信奉する態度としてそれは現れます。インターネットでもよく見られますが、「〜〜の結果を報告する論文が発表された」という記事を見ると、すぐさまその「〜〜」が真実だと思い込んでしまうわけです。しかし、論文をよく読んでみれば、「〜〜と考えられなくもない」とか「特定の状況では〜〜のようなことも起こりうる」としか解釈できないものだったりすることもあるわけです。

あるいはその論文がきっちり断言していたとしても、その内容に真っ向から反論する別の論文もあったりするわけで、論文を読み解けばすぐさま「真実」が手に入るわけではありません。そのように科学をある種の解釈の論争として捉えて、その時代を支配しているパラダイムの移行として科学史を捉えるのが「科学パラダイム論」でしょう。

天動説→地動説、あるいは万有引力→相対性理論のように、ある時代で絶対的に信じられていたものが新しい発見によって覆されるならば、そうして覆すことで新しく世に出てきた「真実」もまた、別の発見によって覆される可能性を常に秘めています。すると、絶対的な真実は存在しない、という流れにはなるでしょう。

これはこれでまっとうな流れにも思えますが、記事中にある通り、そこには問題もあります。

 >>
 例えば、原発の危険性や受動喫煙、子宮頸癌ワクチンについての知見を支える科学論は、素朴科学論的には単純に決定できない側面があり、そうでありながら、また科学パラダイム論的な知的な遊戯に放置しおくわけにもいかない。
 <<

たとえば「原発は安全だと専門家が言っているから、絶対に安全」という姿勢は棄却されるべきでしょう。かといって、「危険だという意見もあるし、危険じゃないという意見もある」というところで落ち着いてしまうわけにもいきません。そういう決着のない知的議論は面白いのかもしれませんが、現実的には、原発を動かすのか、動かさないのかを決めなければいけない事態が厳然としてあります。知的議論で遊んでいる間にも、現実は前に進んでしまうのです。

しかも、現代社会では専門的な論文に一般市民でもアクセスすることができ、いくらでも市民がその「知的議論」に参加することができてしまいます。

ある科学的世界の中で、8:2くらいで一つの説が「おそらく、まあ、そうだろう」と信じられていたとしても、ひとりの市民がその2を擁護する気運を打ち出すことができます。そして、はじめは地動説だって科学世界から批判されていた、という文脈でその2の方の意見も受け入れられるべきだ、というのが「科学パラダイム論」の態度なわけです。

これは現代の専門知をめぐる非常に難しい(そして危なっかしい)問題であると思います。上の方から「8だからこれが正しいんだ」と押さえ込んでしまえば、インテリズムとなり、間違いなくアンチ・インテリズムを市民の中に引き起こしてしまうでしょう。かといって、すべてがフラット化してしまうと、専門知が果たすべき機能が果たせなくなります。

上の記事でも、打開策は語られていませんが、おそらく一筋縄ではいかない問題ではあるのでしょう。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いなので、頭のストレッチ代わりにでも考えてみてください。

Q. タイトルにPRがついているかどうかで、記事を読むかどうかの判断が変わることはありますか?

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

――――――――――――――――
2017/06/12 第348号の目次
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○BizArts 3rd 「タスク管理のルール」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○SS 「七つくらいの習慣」
 読み切りのショートショートです。

○行ったり来たりの哲学 vol.1
 週替わり連載。今回は新連載がスタートします。〈行ったり来たり〉について書いていきます。

○やがて悲しきインターネット 「PR表記について」
 インターネット関係の話題について書きます。今回はPR表記について。

○物書きエッセイ 「文章を書き続ける難しさ」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデア・パターン 021 「線形・非線形の展開」


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