WRM
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WRM 2017/05/15 第344号

さて、WRM344号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


最近、動画で本を紹介する企画について考えています。いわゆる書評動画です。

普段は、文字ばかりの書評記事で本を紹介しているのですが、そうした記事を読む人はもともと本を読んでいる可能性が高いので、袋小路的な情報発信になっているかもしれません。

その点、動画メディアを使って本の情報を発信すれば、普段は本に接しない人、あるいは気にはなっているけどちょっと敷居が高いと感じている人などに面白い本の情報を伝えられる可能性が出てきます。

とは言え、私は物書きが本業であって、ブックブローカーになりたいわけではありませんから、それほど本格的にやろうとは考えていません。「そういうことができたら面白いだろうな〜」と想像しているだけです。が、そうやって想像するだけでも、考えることはいろいろ湧いてきます。

たとえば、動画の長さはどれくらいが良いでしょうか。5分?15分?30分?

スパンはどのくらいが良いでしょうか。週一回?隔週?月一?

一回の放送で、何冊の本を紹介するのが良いでしょうか。一冊?二冊?十冊?

紹介する形式は、どのようなフォーマットが良いでしょうか。一人語り?対談?文字と読み上げだけ?

いくつも設定項目はありますが、それぞれが絡み合っているところが話をややこしくします。動画の長さと放送のスパンは関係してきますし(長い動画を毎日アップするのは厳しい)、動画の長さと紹介する本の長さも同様(短い動画でたくさんの本を紹介するのは厳しい)です。もしフォーマットが対談ならば、スパンは対談相手のスケジュールも関係してくるでしょう。

ようするにあっちをいじればこっち、こっちをいじればあっち、といろいろ変わってしまうわけです。だから、完全に真っさらな状態だとなかなか決められません。よって、どこか一つの変数を固定してしまうのが、こういう企画案を考えるときには必要となります。でもって、それがその企画のコンセプトにもなるでしょう。たとえば、「五分で知る面白古典セレクション」といったコンセプトが決まれば、動画に関するプロパティも決められるようになります(あくまでたとえです)。

とまあ、実際にやるかどうかはわからないままに、空想の企画案について検討している今日この頃なのですが、一度上記のような問いを持ってみると、以降YouTubeで他の人の動画を見るときの視線が変わってきます。「なるほど、これくらいの時間で、こういう見せ方をしているのだな」という制作者側の意図を汲み取れるようになるのです。

こういうのはよく「当事者意識」なんて言われますが、たしかにその意識を持てば、摂取できる情報の傾向も変わってくるのかもしれません。

〜〜〜貿易摩擦〜〜〜

Twitterで、次ようなつぶやきをしました。

 >>
 「喧嘩は売るけど、買わない」というインターネット言論貿易摩擦。
 <<

直接私にあった話ではなく、単なる観察なのですが、インターネットの中では、誰か(何か)に対してやたらめったら文句をいったり、議論をふっかけたりするにも関わらず、自分がふっかけられる対象となると、まるっきりスルーしてしまう、という人を見かけます。

ああそれって、輸出ばかりして輸入をほとんどしていないと非難される昔の日本と同じ構造だな、と思って、「言論貿易摩擦」という言葉を当てはめました。

私のつぶやきにしてはめずらしくファボ・・・じゃなかった、いいねが多かったので、わりと共感してもらえたのかもしれません。つまり、まあ、そういう事態を観測している人が少なからずいらっしゃる、ということなのでしょう。

もちろん、言論貿易摩擦は何の法律違反でもありませんが、ちょっとかっこ悪いよな、という気はします。

〜〜〜NOVEL 0コンテスト〜〜〜

大人のライトノベル──と書くと、いささかR18な雰囲気が漂ってきますが、別にそういうレーベルではありません──であるNOVEL 0さんが、コンテストを開かれるようです。

◇NOVEL 0「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」
https://kakuyomu.jp/contests/novel0_contest

応募期間は、2017年6月1日 00:00 〜 2017年7月16日 23:59。「カクヨム」に作品を投稿する形で応募できるようです。

面白いのが、募集要項として以下の二点があること。

・異世界転生以外ならオールジャンルOK
・成人男性主人公

電撃文庫などの老舗ライトノベルレーベルでは女性主人公ものが溢れかえり、「小説家になろう」系の投稿サイトでは異世界転生ものが頻出していることを受けての募集要項なのでしょう。少なくとも、NOVEL 0が他のレーベルとの差別化を図るのなら、そういった流行ジャンルとは別の路線をせめる必要はありそうです。
※ちなみに異世界転生ものが支持されているのは、今週の「Rashitaの本棚」で書いたことと関係あるかもしれません。興味ある方は、そちらもどうぞ。

で、ちょうどアイデアを思いついて、書こうかな、どうしようかなと思っていた小説案が、ファンタジーであり、しかもおっさんが主人公だったので、これはベストタイミングなのではないか、と考えております。だいたいこういう機会でもないと、なかなか筆は進まないものなので。

ただ、書き上げるための時間が確保できるのかどうかは、もうちょっと検討した方が良さそうですが・・・・・・。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いかけなので、頭のストレッチ代わりにでも考えてみてください。

Q. こんな本の紹介動画だったら、観てみたい、というアイデアは何かありますか?

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

――――――――――――――――
2017/05/15 第344号の目次
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○BizArts 3rd 「プロジェクトの複雑性」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○SS 「日曜日の昼下がり」
 読み切りのショートショートです。

○「本」を巡る冒険 「読書人コミュニティ」
 週替わり連載。今週は「本」にまつわるいろいろなお話を。

○Rashitaの本棚 『ベストセラーコード』(ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ)
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。先週の続きです。

○物書きエッセイ 「作業の苦楽」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデア・パターン 018 「最極端をイメージする」


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One thought on “WRM 2017/05/15 第344号

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