WRM
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WRM 2017/05/08 第343号

さて、WRM343号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


5月3日に、Aimerさんのベストアルバムが発売されました。

◇Aimer BEST SELECTION “blanc” | BEST SELECTION “noir”
http://www.aimer-web.jp/blanc-noir/

最近の歌い手は、力強い弦楽器のようなビブラートを用いられる方が多いのですが、Aimerさんの歌い方は、不安定な、あるいはフラジャイルな音の伸ばし方なのですが、、力弱い感じはまったくありません。それが独特の存在感を醸し出しています。

上記のページで、いくつかサンプル動画が掲載されていますので、ご興味あればチェックしてみてください。

〜〜〜邂逅〜〜〜

R-styleのデザイン変更を少しずつ進めています。

まず全体のデザイン(テーマ)を変更し、次にトップページのデザインを変えました。膨大な過去記事へのアクセシビリティを僅かに高めたデザインです。さすがに、4000以上の記事すべてのアクセシビリティを高めてしまうと、逆にどれにもアクセスできなくなってしまうでしょうから、ある程度のレベルで我慢しておくのがベターでしょう。

とりあえず、並行して書き進めているカテゴリの過去記事にアクセスできれば十分です。

加えて、単にカテゴリへの記事リンクだけでは退屈なので、カテゴリ全体から10記事と、エッセイ・創作文記事から10記事をランダムで表示するようにもしました。これで、毎日トップページにアクセスしても、退屈しなくて済みます。

でもって、このランダムが、私自身にも面白いコンテンツになっています。なにせ、かなり長く書き続けているので、書いたことすら忘れている記事もたくさんあります。そういう記事との邂逅は、昔のノートを読み返しているような楽しさがあります。

〜〜〜自己責任〜〜〜

以下のツイートを見かけました。

 >>
 自己責任の対義語はなんだろうか
 <<
 ※https://twitter.com/hyuki/status/859928565336297473

「自己」にフォーカスを当てれば、「連帯責任」でしょうし、「責任」にフォーカスを当てれば、「責任転嫁」となるでしょうか。

が、そうしたことはひとまず脳のポケットにでも入れておいて、イメージで考えてみます。

まず、大きなフィールドをイメージして、その中に小さな円を描きます。それが「自分」です。自己責任とは、「自分の行為の責任はその主体が引き受ける」という意味ですから、その「責任」を黒色で表すなら、小さな円だけが黒く、その他は白色(あるいは無色)な状態が思い浮かびます。

この状態の反対が、求めている状態です。

つまり、小さな円だけが白色(あるいは無色)で、それ以外が真っ黒、という状態。考えてみると、それは「私は悪くない」となるでしょうか。「自分勝手」というやつです。

これを「責任放棄」としてしまうと、放棄された責任を誰が引き受けるのかが自明ではないので、適切ではなさそうです。イメージの例で言えば、小さな円が白色であることは確定していますが、その外側が白か黒かは明言されていません。

その点、「私は悪くない」という言い方の、「私は」という部分は、それ以外の誰かが悪いことをほのめかしています。これが日本語の微妙なニュアンスで、論理的に考えれば、「私は悪くない」という言い方は、あくまで小さな円の色の話しかしてないのですが、「私は悪くない」という言い方には、「私は悪くない(でも、私以外の誰かが悪い)」という雰囲気があります。

しかしながら、では、そのような雰囲気を帯びさせずに、小さな円の色が白だという場合、どういう言い方をすればいいのかと考えると、頭がオーバーヒートしそうになってきますね。

〜〜〜順番〜〜〜

現在、6月発売に向けて、月くら計画ZZの二冊目の本作りに取り組んでいます。

もともと存在していた原稿を補強し、再構成する予定で、そのための資料の読み込みが先日終わりました。次は、それを踏まえての全体の再構成です。比喩的に言えば、情報カードは集まったので、あとはそれをどのように配置するかを考える段階となるでしょうか。

私はここにかなりの時間を使います。手持ちの要素を、どのように並べれば、読み手の頭に届くのか。簡単に言えば、「読みやすく」なるのか。それを必死に考えます。

適切な順番がすぐに見つかることはまずありません。思いつく並び方を試してみて、「うん、これはここがダメだ」ということを踏まえた上で、また新しい並び方を試す。それを繰り返します。そうやって一つひとつ潰していくことで、結果として残るものが「必然的な順番」になるのです。

言い換えれば、その順番がその順番であることには(≒そうではない順番ではないことには)、きちんと意図があるわけです。

ちなみに、上の5つの段落だって、その並び順にはちゃんと意図があります。でないと、意味の通る文章にはならないですからね。

とは言え、これらは表現したいことが小さく、要素の数も限られているので、組み合わせの数もそれほど多くありません。ありうる状態をすべて検討するのは、比較的たやすい作業です。たとえば、「私は本の構成を考えるのに多くの時間を使います」(上から3つめの段落)で始めても、意味の通る文章にはなるでしょうが、若干唐突感が出てくるので、それは却下されたわけです。

それと同じように、本の素材の配置には、しかるべき意図があり、それによって「章立て」が成立しています。で、素材の数が多くなればなるほど、検討すべき要素の並べ方の数も増えます。

おそらくではありますが、そうした並べ方の多くは、「それなりに意味が通る」「結構わかる」という状態ではあるのでしょう。でも、それで満足してしまうなら、わざわざ物書きなんて仕事はやっていません。

情報の伝達(≒コミュニケーション)において、書き手ができることは限られています。最終的に意味を汲み取る作業をするのは、読者さんなのです。だからこそ、書き手は自分ができることは最大限行うべきでしょう。一つのプロの、理想的な在り方として。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQ(キュー)。正解のない単なる問いかけなので、頭のストレッチ代わりにでも考えてみてください。

Q. 「私は悪くない」の別の言い方はありそうですか?

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

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2017/05/08 第343号の目次
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○BizArts 3rd 「ツールとモード」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○SS 「持ち込み禁止」
 読み切りのショートショートです。

○ノンマケ・マーケティング 「創造性のバトン」
 週替わり連載。今週はマーケターでない人向けのマーケティング話です。

○Rashitaの本棚 『ベストセラーコード』(ジョディ・アーチャー、マシュー・ジョッカーズ)
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。新刊あり古本あり。

○物書きエッセイ 「書き物チャート」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデア・パターン 017 「並び替えを検討する」


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