WRM
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WRM 2017/04/10 第339号

さて、WRM339号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


四月に入り、一気に暖かくなりました。嬉しい限りです。

「もう暖房はいらないかな」と思っていたら、すぐに上着もいらなくなり、そうこうしているうちに若干「暑い」という感覚も生まれつつあります。半袖が必要となるシーズンもあっという間にやってくるのでしょう。時の流れとは速いものです。しみじみ。

近所の公園でも桜が満開なのですが、花粉症というトラップがあるので、喜び勇んでお花見に出かける、という気分でもありません。しかしながら、桜の下で原稿を書くというのは、なかなか風情があって楽しそうです。

「お花見しながら、みんなでブログの更新をする会」

みたいなのも面白いかもしれません。まわりからはきっと変な目で見られるでしょうけれども。

〜〜〜姪っ子のダンス再び〜〜〜

先日、姪っ子のダンスの発表会があり、いそいそと出かけてきました。

二人の姪っ子が、二人とも出ている発表会なのですが、よくよく考えれば、小学生や幼稚園時代からこうして舞台に立ち、大勢の人の前で何かを実演する経験を積むというのは、なかなかすごいことだと思います。たぶん、将来的な肝の据わり方にも影響は出てくるでしょう。

さて、20曲ほどのダンスを拝見したのですが、いろいろなことを思いました。たとえば、「神は細部に宿る」ということです。複数人で踊るダンスは、そのうち一人が、1/16でもテンポがずれていると、明らかにそれとわかります。大々的なミスではありませんし、はっきりと指摘できるような何かでもありません。しかし、素直に見ていたら、やっぱりそのズレはズレとして感じられます。

逆に言うと、普段見ているプロのダンスはまったくそのズレがないわけです。それが当たり前のように感じるわけですが、実際はそうではないわけですね。プロのダンスには細部まで気が配られており、それが「プロがプロたるゆえん」にもなっているのでしょう。

だいたいの仕事というのは8割うまくいっていれば、それでOKサインがもらえます。そのようにして、世界中の仕事は回っています。しかし、残り2割に執拗なまでに手を入れること。それこそが、GoodなものとGreatなものの差になるのではないか、という気もします。

だからみんなも10割を目指しましょう、という話ではなく、そもそも10割を目指すことが基本的に難しいからこそ、その10割を達成したものが「特別」となるのでしょう。なんというか、これは難しい話なのですが、自分のポリシーとして10割を目指すことと、世界中の仕事が10割でないといけないと考えることは、ちゃんと線引きした方が良さそうです。

さて、以前の発表会ではほとんど踊りを覚えていなかった下の姪っ子(幼稚園)なのですが、今回はわりと振りができていました。いささか怪しいところは何カ所もありましたが、それでもそれなりに踊れていました(もちろん叔父バカ成分がかなり入った批評だとは思います)。

で、これも不思議なのですが、皆が綺麗に揃っている中での少しのズレはやたら目立つのですが、皆がほとんど揃ってない中であれば、「それっぽい動き」ができているだけで、それなりの調和が生まれてきます。別の言い方をすれば、連帯的な動きをしようと意図していることが、調和の源になるわけです。

変な話ですが、日本の組織ってそういう感じで動いているのかもな〜、なんて考えました。

〜〜〜飲み屋と文化度〜〜〜

『ワカコ酒』という漫画を読んでいて、ふと思いました。「都会には飲み屋がいっぱいあるな」、と。

(だいたい)毎回飲み屋さんに入る漫画なのですが、自分の地元で同じ設定をやってしまったら、たぶん5話くらいで終わってしまうでしょう。隣町まで範囲を広げれば、15話くらいまでは耐えられそうですが、そのあたりで連載終了です。

当たり前の話ですが、田舎にはお店屋さんが少なく、当然飲み屋も少なくなります。で、このことは文化的な差があると表現できるな、と気がつきました。

最近町の本屋さんが少なくなっている、という話も聞きますが、たとえば、本屋さんとか花屋さんとか、生活に必需品ではないものの、それがあることで文化的な営みが可能となるお店屋さんの数は、そこで生活する市民の文化的レベルに直接的な影響を与えるのではないか、と仮説を立てたわけです。

でもって、そうしたお店屋さんが営業できている、ということ事態が、実際に生活する市民がそこを利用しているということであり、「文化的な生活が営まれている」ことの一つの証左であるとも言えそうです。この辺が、行政の文化的インフラ施設との違いと言えるでしょう。箱物があるだけでは「文化的な生活がそこにある」とは言えません。利用の実態があってこそです。

そのような「使われている」お店屋さんの数の違いを見れば、同じ日本における都市と田舎の文化的生活の違いみたいなものがよりはっきり見えてくるのではないのだろうか、というアイデアがその仮説の肝にあります。

もちろんネット環境があれば、どこであっても、本も買えますし、花も贈れます。でも、それは生活の動線には組み込まれていません。さらに言えば、お店ごとの品揃えの違い(地域性や店主の好み)といったものも存在しないわけです。飲み屋であれば、単にお酒を飲んだり食事を取ったりすることだけではなく、他の人々と場を共にすることにこそ意味があるわけで……

みたいなことを書き始めると長くなるので、ここでやめておきますが、しみじみ思うのは、日本における都市部近くの生活と、それ以外の生活は似ているようでいて、異なる点が多いのだな、ということです。

都市部だけで生活している人はあまり感じられないかもしれませんが、田舎ものからすると別の国の話だな、と感じることがよくあります。これはなかなか不思議な感覚です。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いかけなので、頭のストレッチ代わりでも考えてみてください。

Q. 本屋、花屋、飲み屋、以外に何か加えるとしたら、どんなお店屋さんがいいでしょうか。

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

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2017/04/10 第339号の目次
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○BizArts 3rd 「3つのロングスパン・レビュー」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○SS 「倉下、ブログ、辞めるってよ」
 読み切りのショートショートです。今回は頂いたお題で書いてみました。

○ノンマーケーター・マーケティング 「欠落の実際例」
 週替わり連載。今週はマーケターでない人向けのマーケティング話。

○Rashitaの本棚 『哲学のきほん』(ゲルハルト・エルンスト)
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。新刊あり古本あり。

○物書きエッセイ 「重なる円、広がる円」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデア・パターン 014 「置き場所を変える」


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