WRM
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WRM 2017/03/13 第335号

WRM335号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


3月13日ですね。

「所得税及び復興特別所得税・贈与税」の確定申告の締切は、3月15日です。

皆さん、大丈夫ですか。

私は、…大丈夫なはずです……。

〜〜〜今期のアニメ〜〜〜

アニメの話。

今期のアニメは良作が多いのですが、それとはちょっと違った共通点を感じています。

『亜人ちゃんは語りたい』『小林さんちのメイドラゴン』『ガヴリールドロップアウト』

以上の作品は、どれもテイストが違っています。しかし、「自分たちと異なる存在と一緒に生活すること」という点は共通しています。人と亜人、人間とドラゴン、天使と悪魔(あるいは劣等生と優等生)。つまり異文化交流、異文化コミュニケーションです。しかも単に「知らない人たちと会話する」といったことではなく、自分たちと異なる存在を生活の中に受け入れる、という一歩踏み込んだ内容が描かれています。

忌み嫌ったり、逆に崇拝したりするのではなく、「私たち」の中に他者を取り込むこと。

海の向こうの大きな国では、むしろそうしたことは排斥される機運が高まりつつある中で、このような作品が描かれるのは単純に言って素晴らしいことだと思います。そして、ある種の時代性がそこには宿っているのでしょう。

〜〜〜どの土俵で考えるか〜〜〜

たとえば、やる気が満ちあふれているときは、どんな障害があろうとも、目の前のタスクに着手することでしょう。逆に、やる気がまったくないときは、何をやっても手につきません。白衣のお医者さんが、「ざんねんながら……」と首を横に振るレベルです。

結局この両極端な状態のときは、何をやっても変わりません。やるときはやるし、やらないときはやらないわけです。だから、仕事術的な(あるいはライフハック的な)ことが介入できる余地があるのは、この中間的な地点となります。

まったく何もやる気がないわけでもなく、かといって極寒のロシアの地に征服の手を伸ばせるほどモチベーションは高まっていない。そういう状態。言い換えれば、何かしらのきっかけでモチベーションが躓いてしまう可能性がある状態です。ある種の弱さ、あるいはゆらぎと共にある状態と言い換えてもよいでしょう。

この状態でどうしたらいいのかを考えるのが仕事術であり(ライフハックであり)、「やる気が満ちあふれていたら、なんとかなる」みたいなことを言ってしまうのは、たとえどれだけそれが本当であっても、やっぱり根性論なわけです。

「必ずしもやる気が満ち溢れてはいない状態でも仕事を進めること」

それが真なる仕事術であり、私がよく言う「叛逆の仕事術」でもあります。

でもって、もう一つ言えることは、仕事は「着手すること」だけではなく、「休みを取ること」も同様に重要です。

〜〜〜構成案・構成図〜〜〜

次の「かーそる」のために、原稿の準備を進めています。

まずはWorkFlowyに、素材となりそうな断片を詰め込みました。完全な文章ではなく、フレーズの集合体です。それらをざっと眺めながら、仮の「見出し」をいくつか立て、その下に断片群を分類しました。これを「構成案」と呼ぶことにします。自分がこれから書く原稿に「何が書かれるのか」を示したもっともラフな案(Root Draft)が、「構成案」です。

その構成案を一週間ほど眺めていました。眺めていただけではなく、追記も順番の入れ替えをも行っていました。しかし、文章的肉付けは皆無です。単に、アウトラインを操作するだけの日々が続きました。

で、一週間経ち、それを「図」にすることにしました。A4用紙を取り出し、その中心に仮のタイトルを書き入れ、WorkFlowyに立ててある「見出し」を、話の流れを想定しながら書き込んでいきます。それを「構成図」と呼ぶことにしましょう。

最初に作った「構成案」とこの「構成図」は、一見すると同じものに見えます。少なくとも、スキャニングして抽出できる「情報量」に大きな差はないでしょう。しかし、私の中でこの二つは大きく異なります。もう少し言えば、「構成図」を作る前の私(の頭の中)と、作った後の私(の頭の中)はかなり違うのです。

全体像がよりスッキリとし、話の運び方の流れが見えています。完璧に捉まえられているわけではありませんが、おおよそこうだろうな、と予測が立っています。

不思議なことに、WorkFlowy上では、そのような予測は立っていないのです。ここが面白いところです。ツールからツールに移し替えるときに、何かしらの概念操作が私の脳内で発生したのでしょう。でもって、その操作がないと、ボリュームある文章執筆には取りかかれません(小説は除く)。

とは言え、この「構成図」は、一般的に言われる「アウトライン」ではありません。もう少し言えば「目次」ではないのです。おおまかにこういうことを、こういう順番で(論理的構造で)語るだろうし、語れるだろうという目算なのです。だから結局、書いてみて全体の構造をいじることは頻繁にありえますし、書いている途中ですら変更の可能性があります。

が、仮にそうであるにしても、一番最初に「まあ、こんなもんで進めるでしょう」と思えるような補助輪のような何かがないと、執筆の船はなかなか着水しないものなのです。少なくとも、経験的には。

〜〜〜力〜〜〜

F=ma

力は質量と加速度の積。あるいは、物体に働く力の総和(合力)は運動量の時間変化に等しい

「運動量の時間変化に等しい」

力は、継続なり。

〜〜〜アンリミ〜〜〜

拙著の感想記事を頂きました。

◇書評記事の書き方 倉下忠憲 – まるごとホンネで世界を見たら☆
http://mihokanai.com/books/4343833

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 物書きになりたい、という私の夢を読書ブログで叶えようと思い立ち、いくつか記事を書いてみましたが、どれも中途半端に感じていたところに、Amazon の Kindle Unlimited で偶然見つけて読んでみた本です。
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たいへんありがたいものです。Kindle Unlimitedの(書き手から見た)良さは、この辺にあるでしょう。

お金を払って買うほど「欲しい」とは思えないけれども、興味を持ってもらえたコンテンツが読んでもらえる。挙げ句の果てにそれで(微々たるながらも)お金が入ってくる。つまり料金付き立ち読みのような接し方をしてもらえるわけです。どのような本でも、「まず手にとって読んでもらう」ことが最大のハードルになってくることを考えれば、アンリミの存在はありがたいものです。

また、Kindle全体とアンリミでは、当然のようにアンリミの方が本が少ないので、「アンリミで読む本を探している」人に、自分の本が見つけてもらいやすくなる効果も期待できます。「狭い池で勝負せよ」、というやつです。

とは言え、さすがにアンリミだけでは生計が成り立つほどではありません。1ページ0.5円で計算すれば、350ページ読んでもらえて、ようやく250円のKDP本が一冊売れたのと等価(175円)になります。アンリミのユーザーが今後爆発的に増えていかない限り、文字コンテンツで十分な収益を上げるのは難しいでしょう。

よって、物書きはアンリミの位置づけをしっかり考える必要があります。アンリミだけではやっていけない以上、それを作品展開ポートフォリオの一部として捉え、全体像を描かなければいけません。

そうした戦略が、物書きの仕事なのかどうかについては意見が二分しそうです。書き手は原稿のことだけを考えているのが健全で、それ以外は無い方が好ましいという意見もあるでしょうし、展開先まで考えてこその原稿だという意見もあるでしょう。個人的には後者の意見に同意を示しますが、人に押しつけるほどではありません。

でもやっぱり、原稿のことだけを考えていては立ちゆかないのが、現代の物書き業ではあろうと思います。実体験としても。

〜〜〜Q〜〜〜

Q. 電子書籍で「立ち読み」(サンプル版を読むこと)をされますか?

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

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2017/03/13 第335号の目次
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○BizArts 3rd 「第五章 第九節 ロールさまざま2」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○でんでんコンバーターで電子書籍を作る vol.12
 でんでんコンバーターを使って電子書籍を作る方法を紹介していきます。

○「本」を巡る冒険 「書店のタイプと本との距離」
 週替わり連載。今回は「本」にまつわるいろいろなお話を。

○Rashitaの本棚 『いかにして問題をとくか』(G・ポリア)
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。新刊あり古本あり。

○物書きエッセイ 「さらなる深部へ」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデア・パターン 012 「必要以上に出す」


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