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WRM 2017/03/06 第334号

WRM334号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


3月3日に日本アカデミー賞が発表されました。最優秀作品賞は『シン・ゴジラ』です。

◇「シン・ゴジラ」が最優秀作品賞 日本アカデミー賞 | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170303/k10010898181000.html

たしか『シン・ゴジラ』を観てきた後、このメルマガで「日本の映画史に残る作品になるだろう」みたいな感想を書きましたが、まさにその通りの結果となりました。しかるべき評価だと、思います。

その他、『この世界の片隅に』、『君の名は。』、『聲の形』もそれぞれ賞を受けており、2016年のアニメ映画の豊作っぷりが改めて示された次第です。中でも『この世界の片隅に』は、じんわりと、決してひと言では言い表せないものが心に残る作品ですので、DVDが発売された際にでもぜひご覧くださいませ。

〜〜〜フォロー〜〜〜

これまでR-styleでは、小説に関する書評記事は書いてこなかったのですが、Honkureを始めてからは小説やライトノベルの紹介も増えてきています。

で、たとえば、電撃文庫から発売されている本の紹介記事を書き、それをツイートすると、決して低くない確率で、著者ご本人からリツイートされます。特に、デビューしたばかりの作家さんだとその可能性はさらに高まります。きっと、(私と同じように)エゴサーチされているのでしょう。そこからたまにリプライのやりとりが発生することもあります。

不思議な時代だな〜と感じます。

少なくとも、私が子どもの頃には、想像もつかなかった現象がそこにはあります。もちろん、デメリット(というか弊害)も存在してはいるのでしょうが、これがポジティブな方向に動いてくれればいいなと切に願うばかりです。

〜〜〜スペック+アルファ〜〜〜

まったく同じスペックの人間が二人いるとして、片方は虚心に学び続け、もう片方は斜に構えて拒絶し続けていたとしたら、10年後には、まったく異なった能力を持つ人間となるでしょう。

理屈で考えれば、ごく当たり前の話です。

でも、ついつい皮肉ごころを持って、斜に構えてしまうことがあります。性格の一部なのだからある程度は仕方がありませんが、指針としてはできるだけ虚心をキープしておきたいものです。

でもって、私の経験則から言えることですが、すごい人(声の大きさではなく、確かな実力を持つ人)は、対象を尊び、虚心に、いやむしろ貪欲に学ぼうとする人が多いです。

〜〜〜しりめつれつ〜〜〜

もとの文脈は忘れたのですが、妻と話していて、たまたま「支離滅裂」という言葉が登場しました。私は即座に「Siriだけに」といつものようにくだらないジョークを言ったのですが、そこから「Siriにいろいろ話しかけて遊ぼうゲーム」が始まりました。我が家は今日も平和です。

最初はSiriに体重を尋ねました(私です)。「それは重い質問ですね」とクールな答えが返ってきました。見事です。その他、思いつくままにSiriに尋ねていたのですが、ふと私の中に、「彼女は集合的無意識ならぬ集合的AIだな」という閃きが舞い降り、そこから『東のエデン』が彷彿とされました。その作品にもエージェントAIが登場するのです。

しかし、そのエージェントの名前が出てこず、妻に「なんて名前だっけ?」と尋ねたのですが、もちろん妻はSiriに尋ねます。

「東のエデン を調べて」

Siriは答えます。

「エデンの東の検索結果はこちらです」

私は思わず爆笑してしまいました。これほどの「おせっかい」はそうそう無いでしょう。そのままの言葉で検索すればいいものの、文章に含まれる単語を拾い上げ、そこから生み出される「一番ありそうな言葉」を彼女は提示してくれたわけですが__『エデンの東』は世界中で知られているでしょうが、『東のエデン』は一部のアニメ好きくらいしか知らないと思います。世界規模でみれば、ということですが___、これがもうまったく的外れなのです。

でもって、逆に言うとSiriは「聞こえたまま」に検索しているのではなく、きちんと「意味を捉えよう」とするアルゴリズムを働かせているであることもわかります。それはそれですごいことです。

というか、私たちの(つまり人間同士の)コミュニケーションにも、似たようなおせっかい(による勘違い)はたびたび登場しているのかもしれません。

〜〜〜二つの輪〜〜〜

『7つの習慣』という本に、「関心の輪」と「影響の輪」という概念が登場します。

同心円を思い浮かべてください。片方は小さく、もう片方はそれを取り囲むように存在しています。大きい方が「関心の輪」であり、小さい方が「影響の輪」です。

私たちが「関心」を持つ対象はいろいろあります。明日の天気であったり、原稿の出来具合であったり、本の売れ行きであったり、アメリカの次の大統領であったりとさまざまです。その中には、私が影響を及ぼせる対象と、そうでない対象があります。一回り小さい円は、「関心があり、影響を及ぼせる」対象を指し示します。

でもって、注力するのであれば、この「関心があり、影響を及ぼせる」対象にした方が良い、と『7つの習慣』は説きます。これは立派な考えであり、また実際的な考えでもあります。

Twitterを眺めてみると、(どこまで本気かはわかりませんが)自分の影響が及ぶ範囲のことにやきもきしている人を多く見かけますし、それはそれでストレスが溜まるだろうなとも想像できます。

できるだけ、自分が影響を与えられることについて考え、そうでないことは「まあ、しゃーない」と割り切って(あるいは折り合いを付けて)生きていきたいところです。でもって、それもまた人生を生きていくちょっとしたコツだと言えるでしょう。

ただし、「影響を与えられる対象」は、当人のスキルや地位(立場)によって変化してくるので、その点については定期的なレビューが必要ではあるでしょう。でないと、狭い領域に留まり続けてしまうかもしれません。

それはちょっと悲しいことでもあります。

〜〜〜Q〜〜〜

さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いかけなので、脳のウォーミングアップ代わりにでも考えてみてください。

Q. 複数の「やるべきこと」から何かを選ぶための基準をお持ちでしょうか。

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今週も「考える」コンテンツをお楽しみくださいませ。

目次

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2017/03/06 第334号の目次
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○BizArts 3rd 「第五章 第八節 ロールさまざま」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っています。

○でんでんコンバーターで電子書籍を作る vol.11
 でんでんコンバーターを使って電子書籍を作る方法を紹介していきます。

○ノンマーケーター・マーケティング 「欠落がもたらすもの」
 週替わり連載。今回はマーケターでない人向けのマーケティング話をお送りします。

○Rashitaの本棚 『騎士団長殺し』(村上春樹)
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。新刊あり古本あり。

○物書きエッセイ 「書評記事の書き方」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデアパターン011 「名前をつける」


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