WRM
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WRM 2017/01/30 第329号

WRM329号が配信されました。

冒頭の「はじめに」を公開しております。


2月も終わりに近づいて、ようやく寒さが__若干__和らいできました。嬉しい限りです。

とはいえ、姪っ子が通う小学校ではインフルエンザが流行しているという話も聞きました。学級閉鎖も発生しているようです。なかなか大変です。

しかしながら、自分のことを振り返ってみても、インフルエンザに罹ったことがほとんどありません。家で一人で籠もって作業しているから、というわけでもなく、一日の半分くらいは外で作業していますし、そもそもコンビニ時代ですらインフルエンザ罹患の記憶はありません。

もしかしたら体が(あるいは免疫系が)丈夫なのかもしれませんね。ありがたいことです。

~~~■Milanote~~~

「Milanote」という新しいツールに遭遇しました。クリエーションの作業場所となってくれるツールです。

~noteというネーミングなので、すぐにEvernoteを連想しますが、基本的には別の軸のツールです。むしろ近いのはWorkFlowyかもしれません。ファイルを作成せず、階層構造だけを有している、という点ではまったく同じです。WorkFlowyはそれがテキストだけのツリー構造で、Milanoteではそれが空間展開になっています。

画像や他の要素を扱える点を見れば、WorkFlowyよりも優れていますが、Milanoteでは上下の階層を一覧することはできません。また、WorkFlwoyのように各トピックがURLを持っている構造ではないので、階層構造のリンクを複雑化させることも今のところは難しそうです。

ともあれ、新しいツールが登場し、知的生産ツールの開発が活発になるのは嬉しいものです。特にここ最近は、若干話題が停滞気味なこともあったので、そこを刺激してくれることも期待しています。

さらに蛇足を付け加えれば、以前から私が作ろうと思っていた(そしてベータ版で止まっている)「Barrett Idea」に非常に近い雰囲気のツールなので、「ああ、よかった。もうこれで自分でコードを書かなくても良い」という開放感にも包まれております。

~~~■新しいブログのスタイル~~~

ふと、アイデアが降ってきました。

「ネタフル+知的生産の技術=?」

知的生産の技術に関するニュースだけをピックアップするブログ。電子ガジェット、新作エディタ、執筆ノウハウ、出版業界の動き、エトセトラ、エトセトラ……そうした話題が一本のストリームにまとめられたブログ。

そんなブログがあったら楽しそうじゃありませんか。

とは言え、そんなブログの更新が自分にできるかは不明です。一記事は短くても、膨大な量になりそうです。

でも、それはそれとして、そういうのがあったら面白そうではないかという妄想も膨らんでおります。

~~~■情報カードのまとめかた~~~

最近、『断片からの創造』に向けた情報カードを毎日書いています。そして、そのカードを撮影してTwitterに流しています。

Twitterは瞬間的な共有にはすばらしい力を発揮してくれますが、ツイートはどんどん過去に流れていきます。後から拾えるように、 #断片からの創造 というハッシュタグもつけてありますが、検索で本当にすべてのツイートがヒットするのかは定かではありません。むしろ、心許なさの方が強くあります。

となると、流れゆくフローなものを、どこかにストックしておいた方がよいでしょう。時間が経っても一覧できる場所を作るのです。

では、それをどこに作るのか?

まず考えたのは、まとめ系サービスでした。たとえば「NEVERまとめ」です。そこに自分のツイートをまとめていけば、簡単に一覧ページが作成できます。とはいえ、「まとめていけば」の作業が面倒そうな予感もあります。他のまとめ系サービスもいくつか検討しましたが、何かしら面倒な作業が入ってくることは避けられそうにありません。

加えて、画像が小さく扱われてしまい、後からの閲覧があまり快適ではない、という問題もありました。

だったら、写真系サービスはどうでしょうか。たとえば「Flickr」です。そこにツイートで使った写真をアップしていけば、一覧場所として使えるでしょう。しかし、どうにもデザインが気に入りません。小さい違和感かもしれませんが、今後数百枚のカードをそこにアップしていくことを考えると、小さい違和感を過小評価するわけにはいきません。

であれば、WordPressで新しいブログを作り、そのサイトを自分好みにカスタマイズすれば……。どう考えても、そのカスタマイズ作業そのものが面倒で、時間もかかるでしょう。

という試行錯誤を続けていたのですが、あるとき目にとまった(そしてそれまで使っていなかった)Googleフォトを試してみました。そして、「よし、これだ」と決めました。

『断片からの創造』情報カード(Googleフォト-共有アルバム)
https://goo.gl/photos/QHZGtMYt13AD1wVX8

・写真のアップロードが非常に簡単です
・容量を気にする必要がありません
・全体を俯瞰するビューモードと、個別に写真を見ていくビューモードがあります
・アルバムを作って他の人に共有できます
・取り込んだ写真を後からD&Dで簡単に配置替えできます

文句の付け所がありません。さすが囲い込みの王者ことGoogleです(自分で、先週書いた話を思い出しました)。

今のところは手動で写真をアップしていますが、IFTTTを使えば、Twitterへの投稿→Googleフォトへの追加も、自動で行えるかもしれません。そうなってくれたら万々歳です(写真の追加を忘れることがあるので)。

ちなみに同じ写真は、Evernoteにも保存してありますが、やはり「後から簡単に配置替えできない」という点で、大きく後れを取っていますね。検索して特定のカードを見つけ出すのならば、圧倒的に優れているのですが……。

~~~■「カードに書く」というタスク~~~

『断片からの創造』のための準備カードを書いているので、他の場面でもカードをよく使うようになりました。これがなかなか楽しいのです。

特に面白いのが、「これから書こうとしている本についてカードを書く」というタスクです。

たとえば、現在進行中の企画とは別に、「これが終わったら、俺、次の企画を進めるんだ」と計画している(あるいは儚い願望を抱いている)企画案があるとします。それについて、たとえ5分でも触っておけば、一年経てばものすごい進捗になっていることでしょう。

そういうことを期待してリピートタスクとして登録していたのですが、「○○(本の企画名)について考える」というタスク名では漠然としすぎて、なかなか着手する気になれません(実体験)。

しかし「○○に関して一枚情報カードを書く」であれば、実際にやることは明確です。300~400文字くらいをカードに書きつければいいのです。でもって、「300~400文字くらいをカードに書きつければいい」という認識が発生すると、急激にそのタスクに着手する気持ちが湧いてきます。

たかだか表現の違いでしかありませんが、それが強く効いてくるのが人間の認知構造です。

でもってそこから、「発想は自由な方が良い」と考えられがちなことが、実は一部に過ちを含んでいることもわかります。自由に考えるということは、「○○について考える」というタスク名と同じで結局漠然としているのです。

発想そのものは、固定観念に縛られない方が(だいたいは)うまくいくのですが、人間の認知の仕組みはむしろある種の固定がないと促されない性質を持っています。「たたき台を最初に作る」というのも、その性質に基づいたやり方だと言えるかもしれません。

~~~■ブロガーの本~~~

先日『アイデア大全』という本が発売されました。読書猿さんが書いた本、というだけで手を伸ばすには十分な理由ですが、本自体も「良い感じ」に仕上がっていて、満足しております。

で、振り返ってみると、私がここ最近読んだ知的生産の技術系の本で面白かったものは、『アウトライナー実践入門』や『アイデア大全』で、それらはびっくりすることにブロガーが書いた本なのです。これは一体どういうことだろうか……。

考えられる理由としては、まず第一に、彼ら(つまりブロガー)こそが知的生産の技術を必要としており、また現場の最前線にいるという点があります。営業マンのノウハウを、営業からたたき上げで社長になった人の口から聞くよりは、今実際に営業活動を行っている人から聞いた方が、実践的ではあるでしょう。

すでにご高齢の大家から語られる知的生産の技術は、残念ながら脂すらまだのりきっていない若人には縁遠く感じられますし、実際そこには実用性における違いもあるでしょう。「現役」のブロガーが書く本では、そうした差異が小さい点が魅力としてあることは考えられそうです。

あるいは、彼らがアウトサイダーである点も関係しているかもしれません。

現代の知的生産の技術の本は、だいたいがビジネス書として出版され、どうしても視座や価値観の置き方が「ビジネスチック」になって、内容的にも似通ってきます。しかし、先ほど名前を挙げた二冊の本は、ビジネス実用を念頭には置いてあるものの、「よくあるビジネス書」の体裁とは(あるいは雰囲気とは)違っています。「すぐれたビジネスパーソンから著した本」という文脈の外に置かれているのです。そこに魅力を感じるのかもしれません。

こうして書いてみると、ビジネス書として発売されている知的生産の技術系の本をおおいにディスっているようにも読めますが、別にそういうわけではありませんので、あしからず。

単に私が読んで面白いとは思わない、という好みの話に過ぎません。

~~~Q~~~

Q. ここ最近読んだ「知的生産の技術」について書かれた本で、面白かったものは何かありますか。

では、メルマガ本編をスタートしましょう。

今回は「Rashitaの本棚」をお休みして、代わりに「物書きエッセイ」を二倍のボリュームでお送りします。インタビュー作業についていろいろ書きましたので、お楽しみいただけば幸いです。

それでは、はじめましょう。

目次

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2017/01/30 第329号の目次
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○BizArts 3rd 「第五章 第三節 自分をシステムに接続する」
 タスク管理を掘り下げていく企画。連載のまとめに入っております。

○でんでんコンバーターで電子書籍を作る vol.6
 でんでんコンバーターを使って電子書籍を作る方法を紹介していきます。

○エッセンシャルEvernote vol.13 「Evernoteが持つ時間軸の長さ」
 週替わり連載。Evernoteについて深掘りしています。

○物書きエッセイ 「はじめてのインタビュー」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

○アイデア・パターン 006 「たたき台を作る」


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