第二号脱稿後の座談会その5

前回:第二号脱稿後の座談会その4

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go Hibikiさんが、うまくまとめてくださっているので、そろそろ終わりにした方がよいと思うのですが、その前にもうひとつだけ、インタビューコーナーについて話したいことがあります。

まず、長い音声データをひとりでテキストにしてくださった倉下さんには、ぼくが言うのもなんですが、感謝しています。

音声を文字にする作業は、学生時代のアルバイトでやったことがあるのですが、もう2度とやらないぞ!!と1か月に10回くらい繰り返し心に誓ったことを思い出しました。今やることになったら、それなりに楽しい部分もあるのかなとも思うのですが、やはり楽ではない作業だと想像しています。

そして、その作業のことは置いておいても、このインタビューは、企画から完成にいたるまで倉下さんのセンスが生かされたすばらしい作品と感じています。

聞き手である倉下さんもTak.さんに負けないくらいいっぱいしゃべってるのは、ぼく個人としてはインタビューの理想と考えています。やはり、インタビューする側が、テーマについて専門家というか一過言ある人の方が断然おもしろいインタビューになると思います。このインタビューも、そういう人が選び抜いた?質問を出発点にしたもので、知的好奇心が刺激される部分がたくさんあると感じています。

Tak.さんのインタビューの受け方にも、うなるところがありました。本音の出し方が上手で、とくに奥さんとのやりとりの部分は、変に聞こえるかもしれませんが感動ものでした。

以前、Tak.さんがたしか倉下さんにインタビューした文章をどこかで見た覚えがあるのですが、短い質問の中に、はっきりと意図が読み取れるような質問で、いいなぁと思ったのを覚えています。Tak.さんも、倉下さんとはまたちがうタイプのインタビューの達人?で、だからこその受け答えかたかなと感じた部分もあります。

倉下さんのインタビューの話しにもどると、題材が『アウトライナー実践入門』ではなく『Piece shake Love』である点も、いいなぁと思っています。秋にこの本が出版されたというタイミングもあったでしょうが、多くの人が読んだであろう実践入門ではなく、目標販売部数30部という本について取り上げたところ(しかも、実践入門についてはまったく触れていない?)が、ぼくにとってはおもしろいと思うところです。

今回のインタビューがきっかけになって、『Piece shake Love』だけでなく、同じ系統にあるruu_emboさんの『目を閉じて、見えるもの』などが、多くの人の目に触れるといいなあと思います。そして、そういった本が出版されて多くの人がそれを自由に楽しむ場が、もっともっと普通になるといいなぁと考えたりしています。

倉下 非常に個人的な考えですが、「新しいメディアは、新しいことをやるためにこそ生まれる」と思っているので、これまでのメディアがやりそうなことではなく、むしろやらなそうなことをやってみたいと常々考えています。『アウトライナー実践入門』ではなく『Piece shake Love』をピックアップしているのも──もちろん発売のタイミングもありますが──、その辺の意図が強くあります。

というか、『Piece shake Love』を読んだ方は、「これって何なのだろう?」という疑問を多少なりとも持ったのではないかと思います。それはつまり、既存の物差しや天秤で計れる作品ではない、ということです。もちろん、Tak.さんのブログの読者さんはそれも含めて、ふむふむと楽しまれたと思いますが、個人的にはそれをもう少しだけ広い形で知ってもらいたいと考えました。この雑誌の執筆陣がそれほど有名ではないブロガーさんで構成されているのも同じ理由からです。

放置しておいても、既存のメディアが拾い上げるようなものは、わざわざ自分(たち)が取り上げる必要はない。他の誰もが拾わないものを拾っていく。そういう心構えというかこだわりというか、余計なお節介というかを持って雑誌を運営していけたらなと考えています。もちろんこれは私個人の考えなので、皆さんに強要するものではありませんが。

というわけで、皆さんありがとうございます。こういう舞台裏話も、「あまり表には出てこない」話なので、ブログなどでどんどん発信してくつもりです。

それでは、また次号もよろしくお願いします。

(終わり)

かーそる 2017年7月号
かーそる 2017年7月号

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